カテゴリーイメージ

日々のこと

dairy

07/03

2024年のさくらんぼ

6/30を持ちまして、鈴木さくらんぼ園は今シーズンの営業を終えました。

今シーズンも皆さんに当園のさくらんぼをお楽しみいただき、感謝申し上げます。

今年は、収穫期に気温の高い日が続き、不作の影響もあり、さくらんぼ農家としては苦しいシーズンでした。
おいしいさくらんぼを、今年も召し上がっていただきたい、お届けしたいと準備してまいりましたが、さくらんぼ宅配便でお届けできたのは受注数の7割弱ほどでした。皆様のご期待にお応えすることができなかったことが、とても心苦しく、申し訳ない気持ちです。

そんな中でも、お客様にはご理解いただき感謝申し上げます。

———————–

昨年夏の猛暑、暖冬の影響があり、「やや不作」と予想されていた今シーズン。

双子果が多い予測のもと、剪定を工夫し、摘果を慎重に丁寧に行うなどいつもの年以上に手をかけ育ててまいりました。

結実した緑のさくらんぼにはやはり双子果も多く見られ、実のなり具合も例年に比べ少なめというところから受注数を抑え、収穫期を待ちました。

6月の収穫期に数日続いた真夏日。高温にやわらかめの果肉が特徴の「佐藤錦」は特に影響を受け、ハリとツヤのある厳選したものを箱詰めして発送しても荷痛みして届くなどの報告を受け、「佐藤錦」の発送を断念。その後の品種に関しても収穫後に秀品としてお送りできるものの割合が非常に低く、花芽形成期の影響がやはり出ていたものと見られます。

そんな中でも、発送を断念したさくらんぼも店頭にてお買い求めいただいたり、さくらんぼ狩りで楽しんでいただいたり、できたことが幸いでした。

一農家が気候変動に対応するのはなかなか難しい部分もあるのが正直なところですが、今後は、数年かけて栽培品種を変更したり、高所の枝を薄く剪定したり、発送販売を減らすなど、できるところから対策していきたいと思っています。

当園だけではないと思いますが、気候変動に対応ができない状況となれば、「辞める」という選択肢についてもこれまで以上に考えざるを得ない状況です。自然環境とともにある果樹農家の難しさを痛感したシーズン。「いつまで続けられるか」「来年もこんな状況なら辞める」ご近所のさくらんぼ農家さんとの会話にもそんな話題が出てきます。。。

———————–

昨日は、ビニールを外す作業を終え、すでに来シーズンに向けての栽培がスタートしています。

また来年、皆さまにさくらんぼをお楽しみいただけるよう、2025年に向けてがんばりたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

———————–

さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園

さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園 さくらん坊やの鈴木さくらんぼ園

ページトップへ